『続ジョーボとマッピーの冒険』

GU#38から、灰色のMobからも本クエストのトリガー本が落ちるようになりました。
トリガー本はRV、対象ゾーンもRVです。

この本には『続ジョーボとマッピーの冒険』という題名がついている。ハーフリングの子供ふたりが、胸躍る冒険に出会うという物語だ。
ある日冒険を求めて旅に出たJorboとMappyのふたりは、こんどはとても変わった人に出会いました。ハーフリングのように見えるけれど、その人の全身はトカゲのようなうろこにおおわれていて、頭のてっぺんには2本の小さい角が生えていました。彼は口に木の棒をくわえて噛んでいて、話をする合間には煙を吐くのでした。すっかり興味を持ったふたりは、「どこへ行けば冒険が見つかりますか」とその人に訊きました。
奇妙なハーフリングは、笑って煙を吐くと、自分はドラフリングだと名乗りました。「冒険かね、それならいろんな場所で見つかるよ。おいで、教えてあげよう」そうしてJorboとMappyのふたりは彼の誘いを受けて、自分たちでは見つけられない冒険に出会えるところへとついて行くことにしました。
最初にドラフリングがふたりの少年に見せてくれたのは、3つの言葉を話すゴブリンでした。ふたりはゴブリンに、どうしてそんなことができるの、と訊くと、ゴブリンは自分の舌が3枚あるのを見せてくれました。どうやったら舌の数が増やせるのか訊くと、ゴブリンは本の中にはいつだって舌が隠れているんだよ、と答えました。
それからゴブリンはふたりに、舌を取り替えっこしてあげようか、と言いましたが、ふたりは慣れている言葉をなくしたくないので断りました。ゴブリンはうなずいて、「もし誰かが名前を訊いても教えてはいけないよ。教えると名前を取られて、自分でも自分の名前がわからなくなってしまうから」と言いました。ふたりにも、これが知恵ある助言だということはわかりました。
ドラフリングがふたりの肩をたたいて、もう行かなくては、と言いました。ドラフリングはさっきの棒をかじりおわったのか、別の枝を噛んでいました。そして、別の面白いものを見せてあげるから、と言ったので、ふたりはゴブリンにお礼を言って、名前を訊きました。するとゴブリンは言いました「自分でもそれがわからないんだよ」
それからドラフリングはふたりの少年を、今度は林の中に連れていって、見ていてごらんと言いました。そこにはとてもとても小さい人たちが歩いていました。1つのグループは女の子ばかりで、もう1つのグループは男の子ばかりでした。男の子の1人が女の子の誰かをつかまえては髪の毛を引っぱって、それから走ってもどる、ということを繰り返していました。
JorboとMappyのふたりはそれを見て笑いそうになりましたが、ドラフリングはふたりの頭の後ろをこつんと叩いて、黙って見ていなさいと言いました。何人かの女の子が泣かされて、男の子たちは大笑いしました。あんまり笑ったので、後ろからネコがしのび寄ってきたのに気づかなかったのです。
ネコはだんだん近づいてきました。女の子たちは、意地悪な男の子たちに髪を引っぱられたので、何も言わずにいました。そして、ネコは襲いかかり、小さい男の子たちは泣き叫んでお母さんを呼びました。猫が口を開けて、小さい男の子たちを食べてしまいそうになったちょうどそのとき、ドラフリングが手をひとふりすると、ネコは消えてしまいました。
いったい何がどうなったの、とふたりはドラフリングに訊きました。ドラフリングは自分の頭をぴしゃりと叩いて、ため息をつきました。それから、「意地悪してるとああいうことになるんだよ」と言って、枝を少し噛んで、それから「女の子の髪の毛を引っぱったりするんじゃないよ。でないと後ろから大きなネコが来るんだよ」と言いました。ふたりは大急ぎでうなずきました。言われたことがよくわかったからです。
そしてドラフリングはふたりに、「さあ、それでは自分たちで冒険を見つけに行きなさい。私はもう帰らなくては」と言いました。最初に出会った場所まで戻ってさよならを言いましたが、最後にドラフリングは面白いものがある場所を教えてくれて、片目をつぶると、行ってしまいました。JorboとMappyのふたりはすぐに、謎のハーフリングから教えてもらった場所へと走っていきました。

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