『遭遇記録 ― ノーラス』

OLSの遭遇記録シリーズのノーラスです。
遭遇記録はどれも、どこかの世界(この本だとノーラス)に現れたオベリスクを見た人の手記の形を取っているみたいですね。
相変わらずニャラフォンが見つかりません。他の本と交換してくれる人いませんかね・・・。

この奇妙な書物は時間を追って書き足されたものらしいが、どこの誰のことなのか、何についての話なのかはよくわからない。はじめは知らない体系の言語で書かれているのかというほどにさっぱりわけがわからなかったが、詳しく読み進めているうちに少しずつ意味が通ってきた。あいにくページの多くが本から破り取られている。本の表紙には2単語だけの題名があって、『遭遇記録 ― ノーラス』となっている。
17日、闇の日 ― 朝起きた。ニワトリに餌をやった。牛の乳を絞った。ニワトリを狙っていたゴブリンを何匹か追い払った。遠くに何か光っているのが見えた。干し草集めをした。夕食を食って寝た。
18日、炎の日 ― 朝起きた。ヤギとニワトリに餌をやった。またあの光が見えた。明日もまだあったら、行って調べてみよう。錆びたソードなどが埋まっていたのを見つけた。邪魔なので捨てた。晩めしを食って寝た。
19日、魂の日 ― 朝起きた。ニワトリに餌をやった。食べるものを包んで荷物にして、三叉フォークも持った。光の見える森に向かって歩いた。半分ほど行ったところで光が消えた。今日は日が暮れるのが早い。なぜだろう。とりあえずここで寝る。
20日、風の日 ― とうとう見つけた。ものすごい塔だ。どうして今まで気づかなかったんだろう。いや、森のこのあたりには絶対こんなものはなかった。こんな真っ黒のものは。
20日、風の日 ― とうとう見つけた。ものすごい塔だ。どうして今まで気づかなかったんだろう。いや、森のこのあたりには絶対こんなものはなかった。こんな真っ黒のものは。
20日、風の日 ― でかい塔のまわりをぐるっと回ってみた。最初は入口が見つからなかった。もういっぺん回ったら、ドアみたいなものが開いていた。さっきそこを通ったときにはなかったのに。中は真っ暗だ。入るなら、家に帰って、食べ物を持って出直すことにする。
21日、鋼の日 ― 朝起きた。ヤギとウシとニワトリに餌をやった。三叉フォークと、たいまつと、食べ物を持った。今日はあの塔の中に入って、何があるのか見ることにする。たぶん黄金が隠してあるのかも。Garthoじいさんがいつも話してる、コンバイン帝国の宝ってやつだ。お宝が手に入ったら、もっとウシを買えるぞ。
21日、鋼の日 ― 塔に近づいたら、いろいろヘンなものを見た。木の影が長くなる時刻じゃないのに長くてヘンだった。気のせいかもしれない。やっぱり町に行って、クレリックに見てもらったほうがいいかもしれない。
21日、鋼の日 ― ちくしょう。やっぱり気のせいじゃなかった。塔の前あたりまで来たら、でっかい牡牛が二本足で歩いていた。たしかに見たんだ。塔のほうへ歩いていった。牡牛が二本足で立つわけないし、ミノタウロスもここいらの土地にはいやしないってわかってる。ちくしょう。俺は逃げないで見届けるぞ。

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